脱水ができない?!

ヨーロッパの水平のドラム式は縦型の洗濯機と違って、平均的に洗濯物が側面に張り付くだけの量がないと希望の回転数まで上がらず脱水ができないという事態に陥ります。例えば、大切なセーターをネットに入れてデリケートコースでデリケート用の洗剤で摩擦が起きないように1枚だけで大事に大事に洗ったとします。洗濯が終わったと思ってドアを開けてみると、大切なセーターはびしょびしょのまま。。。

「洗濯機が壊れた!!!」と思われるかもしれません。

でもちょっと待ってください、脱水の状況を見てみるとたっぷりの水を吸った大切なセーターは相当な重さになっています。それがグルグル回っても一点だけが異常に重いので洗濯槽が脱水できる回転数まで上がらないのです。何度も頑張りますが、結局脱水ができるまでの回転数には到達できず、数十分後にエラーで止まるか諦めて終了していしまいます。この場合の解決策は均等にドラムの側面に張り付いてくれるだけの洗濯物を追加する必要があります。私の場合は1つだけ、あるいは少量で洗濯したいものがあった時には他に一回まわす洗濯物がある時を狙って行うようにしています。

  1. 最初に少量の洗濯をお好みの方法で脱水なしで行った後に洗面器等にへ移して取り出します。
  2. すぐさまもう一回の洗濯を脱水なしで行った後に扉を開けて最初に洗ったものを追加して脱水のみを行います。(デリケートなものはネットに入れる)この場合、2回とも指定したい脱水の回転数が同じものでないと一発でお好み通りの脱水ができないという不便さはありますが、私はこのようにしています。

ちなみに上階のシニョーラは時々びしょびしょのジーパンやブランケットをベランダの外に張り出した洗濯物干しにかけて、数時間すると取り込まれるのです。なぜ脱水しないのか暫くは謎でしたが、少量過ぎて脱水できないので次の洗濯を回している間物干しにかけて水を切っていると理解できました。しかしながら、その間ずっとボタボタと水滴が下へ落ちっぱなしです。水滴が地面に到達するときの規則的な音も窓を開けていると結構気に触ります。もちろん端っこには干されていますが、その間彼女より下の階は全員その下には洗濯物を干せないことになります。ですので私はこの方法は苦情が来るのが怖くて選択する勇気はありませんが、一番下の階にお住いの方や一戸建ての方にはいいアイデアかもしれません。

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